自分の履歴を表現する大事な書類
履歴書は、職歴や学歴、スキル、資格、実績等をまとめて記載した書類です。
日々忙しい雇用主や採用担当者に、自己紹介や経歴を伝えるために提出される重要な文書で、読んだら内容がよくわかるように、正確さや丁寧さに注意して作成しましょう。

目次:
1.履歴書の内容
記入例は上記の履歴書の画像をご参考ください。
基本情報
連絡を取る際に必要な情報になりますので、間違いの無いように記入しましょう。
作成日
「20XX年XX月XX日 現在」と、応募日に近い日付を記載しましょう。
日付が古いと、現在の状況が履歴書から読み取れなくなってしまいます。
顔写真
証明写真で撮影するのが一般的です。
ビジネススタイルの服装で、髪型も整えます。
清潔感のある印象を与えるために顔や首元のメイクやシェービングに気を付けます。
第一印象を良くする為にも、歯を見せずに口角を少し上げて、自然な表情をしましょう。
裏面に名前を記入してから貼りつけます。
生年月日
他の日付の記入も統一するのであれば、西暦と和暦のどちらで書いても問題ありません。
年齢の欄は、満年齢(応募書類を送る日の年齢)を記入します。
性別
男と女と記載があるタイプの履歴書の場合は、どちらかを〇で囲みます。
空欄の場合は自分の性別を記入します。
性別の記載に関して特記する場合は、空きスペースに記載しましょう。
住所・連絡先
住んでいる住所と郵便番号を正確に記入します。
都道府県と建物名、号数は略さずに記入します。
フリガナは、数字はそのままを入れて最後まで記入します。
「連絡先」には現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入します。
電話番号・メールアドレス
携帯電話の番号(自分名義)でOKです。
確実に受信が可能で、自分しか見ないメールアドレスを推奨します。
学歴・職歴
応募先に、自分がどのように学んだり仕事をしてきたかを伝える箇所になります。
学歴
1行目の真ん中に「学歴」と記入します。
2行目から、年月を含む学歴を記入します。
明確な決まりはありませんが、高校の卒業、大学の入学、大学の卒業が一般的です。
中学校が最終学歴の場合は、中学校の卒業だけを記入します。
学校や学部、学科名は正式名称を記入します。
大学院を卒業した場合、入学と修了も記入します。
予備校や語学スクール等は記入の必要はありません。
一年以上留学した場合は、詳細を記入します。
中途退学(中退)の場合、その旨と理由を記入します。
職歴
学歴の最後から1行目空けた真ん中に「職歴」と記入します。
次の行から、年月を含む職歴を記入します。
時系列で記入します。
職場名は、株式会社や有限会社を含む正式名称で略さずに記入します。
所属部署名や異動または昇格も記入しましょう。
正社員以外の雇用形態の場合は、カッコ書き記入します。
基本的に短期間のアルバイトやパートは記入しなくて構いません。
退職の場合、その旨と理由を記入します。
在職中の場合に、職歴の最後は「現在に至る」と記入し、右詰で「以上」と記入します。
離職中の場合に、職歴の最後は右詰で「以上」と記入します。
免許・資格
免許、資格の順番に正式名称で記載します。
免許
年月を含む免許を記入します。
自動車の運転免許がある場合は1番目に記入し、以降の免許は取得順に記入します。
正式名称の後に1文字分のスペースを空けて「取得」と記入します。
記入しきれない程の免許を取得している場合は、業務に関連の高い免許を記入します。
資格
免許の最後の次の行に年月を含む資格を記入します。
正式名称の後に1文字分のスペースを空けて「合格」または「取得」と記入します。
応募先の業務に合った資格を優先的に記入します。
業務に関連する資格であれば、現在勉強中のものも記入しましょう。
記入しきれない程の資格を取得している場合は、業務に関連の高い資格を記入します。
志望の動機
採用したら共に働くので、強い意志や情熱を伝えましょう。自分が志望する理由に採用担当者が何を思うかを考えると、客観的に動機を見直すことも可能になります。
※職務経歴書に記入する場合もあります。
なぜこの求人に応募したのか
応募してくれた方が、たくさんある職場の中で、なぜここで働きたいのかということは逆の立場になっても気になるかと思います。それは採用を左右する重要な指標ですので、求人の内容だけではなく、志望する職場について十分に調査し、ビジョン、価値観、業績等も理解していることを示しましょう。
採用する目的は?
人材を募集して採用するのは、見方によれば「応募先の利益」の為になります。
希望するスキルや能力、条件も全て自由に設定しては、事業の存続が不透明になります。
つまり、適格な人材を採用するために求人には応募先の希望や条件があり、志望の理由も採用には重要な項目となっています。
キャリアップと貢献を7対3で記入しましょう。
業務内容のみの一致で採用を決定する企業は多くありません。
採用した人材がキャリアを積んで成長し、それが職場の成長や業績の向上に繋がることを期待するのは、採用では自然な流れになります。
ただ単にキャリアアップだけを伝えると、自己中心的に捉えられてしまいます。
採用後の経験やスキルを、どのように貢献できるか具体的に説明すると、本人のキャリアアップにおける双方のメリットを、より理解しやすくなります。
その他(通勤時間・扶養・本人希望)
通勤時間
自宅の玄関から会社に到着までの片道の所要時間を記入します。
交通手段を記して5分単位で記載するのが基本です。なお、現在は遠方に住んでいて、採用後に転居をする場合には、その旨を記載しましょう。
扶養家族数
配偶者(結婚している相手)以外で、自分の収入で養っている家族の数を記入します。
独身で一人暮らしの場合でも0人と記入します。
配偶者
結婚している相手がいるかどうかを記入します。
配偶者の扶養義務
配偶者(結婚している相手)を、扶養(自分の収入で養っているかどうか)しているかどうかを記入します。
本人希望記入欄
基本的には「貴社の規定に従います。」と書きましょう。
求人には労働条件が記載されていますので、記載内容以外の要望をありのままに書くと、採用担当者にマイナスの印象を与える可能性があります。
ただ、連絡の時間帯や複数の職種を希望している等、状況によっては書いた方が良い場合もあります。
2.履歴書の書き方で重要なこと

採用担当者に興味を持ってもらえるように、フォーマットに正しく記入して完成させましょう。
手書きの場合
履歴書を手書きで書く場合、以下のことに注意しましょう。
丁寧に書くことで、仕事への丁寧さや人物像を想定することができます。
鉛筆やシャープペンシル等、字が消せるものは使用しません。
修正液の使用や消しゴムで消した跡はNGです。
分かりやすく簡潔な文章で作成します。
誤字脱字に注意しましょう。
入力する場合
履歴書をデータで作成する場合、以下のことに注意しましょう。
規定の形式に沿ってWordかExcelで作成する。
明朝体かゴシック体で入力する。
フォントは全て統一して記入する。
分かりやすく簡潔な文章で作成します。
誤字脱字に注意しましょう。
完成したら、記入漏れや誤字脱字、正しい記入方法かどうかを必ず再確認しましょう。
3.履歴書の提出方法

書類選考に通過して面接に進むには、マナーを理解して適切に記入することが重要になります。
メールで送る
送り先のメールアドレスを間違えないようにしましょう。
件名には「名前+用件」、本文には「宛先+挨拶+内容+名前」を記入します。
指定されたデータ形式(Excel、Word、PDF等)で送りましょう。
郵送する
クリアファイルに入れた履歴書(職務経歴書も)を封筒に入れます。
封筒には、宛先と送り主の情報を正式名称で記入しましょう。
封筒の表面左下に「応募書類在中」を記入しましょう。
必ず、送付状を同封しましょう。
郵便局の窓口で簡易書留で送ると、より確実に届きます。
手渡しで提出(面接時に持参等)
クリアファイルに挟んで、折り目や跡がつかないようにします。
更に封筒に入れてあると、より丁寧な印象を受けます。
提出の際は、クリアファイルに入った履歴書(職務経歴書も)と封筒を同時に差し出しましょう。
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