志望動機とは
企業側では、「なぜ多数の会社の中から、当社を選んで応募したのか」という事に納得する指標として大事な項目であり、応募する側も「この企業やこの仕事をしたい理由はこれだ」と思わなければ、採用された後にミスマッチが起こる可能性があります。
しかしながら、書類や面接の際には全ての動機を伝えるのではなく、適格で簡潔に伝えることが大切になりますので、ポイントをしっかりと抑えて、書類選考に備えていきましょう。

目次:
1.志望動機で伝えること

採用したら共に働くので、採用担当者は様々な要素を見て判断しています。
応募の理由として、入社への強い意志や情熱を伝えましょう。自分が志望する理由に採用担当者が何を思うかを考えると、客観的に動機を見直すことも可能になります。
※志望動機は、職務経歴書に記入する場合もあります。
なぜこの求人に応募したのか
応募してくれた方が、たくさんある職場の中で、なぜここで働きたいのかということは逆の立場になっても気になるかと思います。それは採用を左右する重要な指標ですので、求人の内容だけではなく、志望する職場について十分に調査し、ビジョン、価値観、業績なども理解していることを示しましょう。
採用する目的は?
人材を募集して採用するのは、見方によれば「応募先の利益」の為になります。
希望するスキルや能力、条件も全て自由に設定しては、事業の存続が不透明になります。
つまり、適格な人材を採用するために求人には応募先の希望や条件があり、志望の理由も採用には重要な項目となっています。
キャリアップと貢献を7対3で記入しましょう。
業務内容のみの一致で採用を決定する企業は多くありません。
採用した人材がキャリアを積んで成長し、それが職場の成長や業績の向上に繋がることを期待するのは、採用では自然な流れになります。
ただ単にキャリアアップだけを伝えると、自己中心的に捉えられてしまいます。
採用後の経験やスキルを、どのように貢献できるか具体的に説明すると、本人のキャリアアップにおける双方のメリットを、より理解しやすくなります。
2.企業は志望動機で何を知りたいのか

業務内容の詳細や会社の実情は実際に働いてみてより理解することも多くあります。
なぜ、ここで働きたいのかが大切なのかは、他の職場でも当てはまる条件以外に重要視していることがあるためです。
志望動機は、なぜ?からがスタート
応募をした後は、採用担当者が履歴や職歴を確認し、求人に合っている人材かどうかを考えます。
条件に一致する人材が同時に複数人いた場合や、条件にはあと少し合わないが、採用後の研修を受ければ希望の人材として採用したいと思った場合を見ていきましょう。
職歴やスキルなどが求人と一致または魅力的に感じている
他の企業ではなく、なぜ自社に応募したのか
採用して、自社にとってプラスになる人材なのか
臨機応変な対応で働くことができるか
他にも様々な考えがありますが、大きく4つの段階に分けています。
ここで言及するのは3と4です。
書類選考において、採用担当者は書類で判断することになります。
つまり、履歴や経歴以外の項目でも応募者の選考を行いますので、入社への強い意志や情熱が、他の応募者との違いをアピールするチャンスになります。
もちろん、未経験の業種や職種に転職する場合でも大事な項目なので、正確に説明できるように準備しておきましょう。
志望動機で確認したいこと
自社に合うかどうかの確認
志望動機は、応募者が自社や職種に本当に適しているかどうかを判断する手がかりとなります。採用担当者は、応募者が会社の文化、価値観、ビジョンに共感し、適応できるかどうかを見極めていますので、志望動機が合致している場合、組織に適していると判断しやすくなります。
モチベーション
職種や会社に対する熱意やモチベーションを示す重要な要素です。応募者が仕事にどれだけの情熱や関心を持っているかを知ることにより、その仕事に対するコミットメントが高まり、長期間にわたって高いパフォーマンスを発揮する可能性が高いと判断できます。
自己成長と発展への意欲
自己成長や職業的な発展に対する意欲を示すものでもあります。新しいスキルを習得し、仕事で成果を上げるためにどれだけ積極的であるかを評価します。志望動機が関連する経験やスキルの獲得に関連している場合、採用担当者はそれを評価ポイントとして考慮します。
長く続けて欲しい
企業は、採用する応募者が長期的に活躍し、自社に価値を提供し続けることを望んでいます。志望動機が明確で一致している場合、より長期的な視点でその仕事に取り組むことが容易になり、離職率も低く、自社の安定性が向上すると考えることができます。
志望動機は採用までの過程において、応募者の資質や適合度を判断するための重要な要素であり、採用担当者にとって重要な情報源となります。
したがって、転職活動を行う際には志望動機を明確にし、説得力のある理由を示すことが大切になります。
3.志望動機の書き方

簡潔な内容で記入しましょう。
採用担当者は日々多くの応募書類に目を通している可能性が高いので、長くまとまりのない文章だと、読み飛ばしたくなる衝動に駆られるかもしれません。
応募書類全体に影響がないように、簡潔で的確な内容にしましょう。
なぜこの会社のこの仕事なのか
本項で何度も登場する内容ですが、上記で記した通り、なぜ志望したのかということを考える必要があります。
経験やスキル
どのような経験やスキルを持って、この求人に応募しているかということを具体的に伝えます。
採用担当者がイメージしやすいように表現することが大切になります。
キャリア目標
自己中心的な内容は控え、自分が目指すものと応募先への貢献を混ぜ合わせましょう。
応募の理由
現職から転職する場合は、現在の職場を悪く言うのは避けた内容にしましょう。事実とは言えプラスの印象は持たれませんので、労働条件、キャリア目標、やりがいや貢献度等の内容を考慮した上で、最適な内容を伝えることをおすすめいたします。
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